あらい歯科ブログ

ジルコニアセラミックとは?

2017年9月17日 (日)

歯科治療において自由診療で使用するセラミックで作られた歯は、保険適用の材料で作られた歯と比べるとメリットが多いのは間違いありません。しかし、セラミックといえどもかならずしも万能というわけではなく、セラミックの歯に強い力がかかってしまうと、欠けてしまうことが少なくありませんでした。セラミックの歯を利用している人で噛む力が強いという人は、セラミックの歯が破損してしまうリスクが高いということもあったのです。

しかし、同じセラミックでも2005年以降に使用されることになったジルコニアセラミックは普通のセラミックよりも格段に固い材料でできているので従来のセラミックよりも破損しにくい材料となっています。

歯医者で歯科治療に使われるジルコニアセラミックのメリットとデメリットはどういうものなのでしょうか。

ジルコニアセラミックのメリットは、まず今までのセラミックよりも格段に固いことが上げられます。特に前歯に比べると強い力がかかることの多い奥歯の治療に、ジルコニアセラミックを使用することで欠けるリスクが大きく減少します。以前のブリッジ治療やインプラント治療では強度が必要な場所は金属を使用することがほとんどでした。そして、根管治療をしたあとの土台に金属を利用すると審美的に劣るというデメリットがありました。しかし、ジルコニアセラミックを使用することにより、金属の代わりに使うことができるようになったので、ブリッジ治療やインプラント治療でも審美的に美しい治療が可能となりました。それにジルコニアセラミックは口腔内で劣化したり変色したりすることはなく、アレルギーを起こすこともありません。

一方でジルコニアセラミックのデメリットはまずは治療費が高くなることです。もともとセラミックは自由診療ですから治療費は高額になるのですが、ジルコニアセラミックではさらに治療費は高額になってしまいます。それにジルコニアセラミックは歯のエナメル質よりも固いので、かみ合わせによっては、かみ合わせの対面の歯を痛める可能性があるので、かみ合わせはかなりしっかりと調整する必要があります。

高額な治療費が必要となる可能性がありますが、ジルコニアセラミックのほうがメリットの方が大きいと考える人は、ジルコニアセラミックによる治療を選択する方も増えてきています。


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