あらい歯科ブログ

C1,2,3,4,の違いは

2017年2月5日 (日)

歯医者を訪れたとき、現在むし歯がどれほど進行しているかをアルファベットの「C」を用いて説明された人は少なくないはずです。むし歯の状態は「C1」から「C4」に分類され、数字が大きいほど進行していることを意味しています。いずれにせよ「C1」のむし歯であってもセルフケアでは治療することができないために、歯医者で治療してもらわなければなりません。

「C1」のむし歯は歯に小さく穴が空いた状態で、黒色や茶色に変色しています。しかしこの状態は歯の表面のエナメル質が溶けているだけですので、痛みが生じることはありません。そのためむし歯になっていることに気づかないこともあります。しかし先にも述べたように、「C1」のむし歯は変色しています。そのため歯を磨くときに鏡を使ってチェックすることで、発見することができます。このむし歯の治療は大きな痛みを伴うことはありませんし、治療期間も短くて済みます。

次に「C2」ですが、これはむし歯がエナメル質の下にあるは象牙質にまで達している状態です。象牙質の下には神経があるために、冷たいものや熱いものを食べたり飲んだりすると、歯に痛みを感じるようになります。「C1」の治療とは異なり、歯を少し深くまで削る必要があるために、「C2」の治療の際には麻酔が行われます。

そしてむし歯が歯髄、つまり神経にまで達した状態が「C3」です。ここまでむし歯が進行すると、かなりの痛みを伴います。またちょっとした刺激が激痛を生じさせることもあります。このレベルのむし歯を治療するためには、神経を除去し、根の治療をした後に被せ物をする方法が主にとられます。また治療には最低でも5回を必要とします。

「C3」の状態を放っておくと、むし歯は歯の根にまで進行します。この時すでに神経は死んでいるために、痛みは感じません。やがてむし歯菌が歯根膜に炎症を生じさせ、膿が出てきます。この状態が「C4」です。歯の根がまだ生きていれば被せ物を使用できますが、死んでしまっている場合は抜歯となってしまいます。そのあとは、入れ歯やブリッジ、もしくはインプラントしか治療法はありません。方法によっては治療期間が長くかかったり、費用が高額になる場合もあります。

丈夫な歯をキープするためには、定期的な歯磨きとチェックが必要です。しかし、むし歯は見えにくいところにできてしまうこともあります。こうしたむし歯を見落とすことがないよう、当院では患者様に定期検診を勧めています。むし歯を早期発見できれば短期間での治療が可能ですし、歯をそれほど削らなくて済みます。そのためプロの目による定期検診は、非常に重要なのです。定期健診の歯医者を探しの方は、是非お越しください。


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