あらい歯科ブログ

顎の骨が少ないとインプラント手術は受けられないの?

2017年4月6日 (木)

あらい歯科クリニックでは、日々様々な治療が行われますが、ここ数年で飛躍的に知名度を増しているのはインプラント治療です。これまでは入れ歯やブリッジが当たり前だったのですが、新たに審美性や耐久性に優れたインプラントが登場したことから、多くの方が美しい歯を取り戻しています。そんなインプラントにはまだまだ誤解や知識不足の点も多いので、当院にも多くの方が様々な疑問を持ってカウンセリングに訪れます。中でも多いのは顎の骨が少ないとインプラント手術が受けられないのかという疑問です。

確かに、インプラントは顎にインプラント体という土台を埋め込むという性質上、十分な顎の骨が無ければ手術を行うことは出来ません。手術時の安全はもちろん、その後インプラントが安定して定着するためには顎の骨の厚みは必須の条件なのですが、そもそも歯を失う際に顎の骨が薄くなってしまっている方もいます。日本人が歯を失う原因の多くとして歯周病があります。歯周病は歯槽骨を溶かしてしまうという病気なので、結果的に歯周病で歯を失った方は顎の骨もやせ衰えている方が多くなってしまいます。また歯周病でなくても、先天的な骨格の形状により顎の骨が少ないということもありますし、その他の原因で顎の骨が薄いということもあります。

こうした方の場合、すぐにインプラントの手術を開始するという訳にはいかない事が多いのですが、もちろん諦めるという事では無く、適切な手順を踏めば安全に手術を行うことが出来ます。様々な方法が考案されていますが、当院でも多くの方が利用するのが骨移植と呼ばれるものです。

文字通り骨を移植するというものですが、患者様ご自身の別の箇所の骨を移植する場合や人工の骨を移植する場合など、いずれにせよ薄くなった顎の骨を補強することを目的として骨移植を行うことが可能です。こうした骨移植は手術後にすぐインプラントの手術に移れる場合とそうでない場合があります。骨移植のみ行って待つ場合、半年程度は移植した骨とご自身の骨が結合して強固になるのを待って、その後インプラントの手術という流れになります。

このように顎の骨が薄い方でも、骨移植を行えばインプラントをすることが可能です。もちろん手術の工程が一つ追加され、さらに半年程度の結合期間を設ける必要があるので、トータルでは治療に必要な時間は大きく伸びてしまいます。しかし、前述の通りこの工程は安全にインプラントを埋め込むためには必須の工程であり、その後長くインプラントを安定させるためには非常に重要なことです。ぜひ、当院のカウンセリングで綿密な治療計画をお立ての上、安全にインプラント手術を開始して下さい。


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