あらい歯科ブログ

歯医者で行うレントゲンの重要性と安全性について。その被曝量とは?妊婦さんでも問題ない?

2017年4月19日 (水)

歯医者にかかろうとしているけれど、妊娠中でレントゲンを撮影するのが不安という方もいらっしゃるかもしれません。

歯医者にかかると、たいていレントゲンを撮られます。レントゲンというと、体に悪い気がしてしまうので、撮りたくないような気持ちになることもありますよね。しかし、歯科医院で治療を受ける際には、レントゲンが必要になる事があります。

そもそも歯の治療をする際、歯というのは表面だけを見ていても、歯の中にある虫歯を発見する事は出来ません。ですが、虫歯は見えないような場所にも出来ているものです。

例えば、歯と歯の間に出来てしまった虫歯を発見するには、目で見ただけでは確認出来ない事もあります。また、治療をして詰め物をした歯であっても、その下の歯の虫歯が進行している事もあります。もしも虫歯が進行していたら、目で見て確認出来ません。こういった時もレントゲンだと確認が出来るのです。

また、歯根の中の神経の治療では、特にレントゲンが必要となります。根の治療は特に難しく、レントゲンを使えば複雑な根の形や神経の有無を調べたりする事が出来ますし、根管の治療後には根管充填の状態も調べます。肉眼だけでは確認しきれない歯根の中は、レントゲンでチェックしながら治療を進めます。

歯だけに限らず、レントゲンを使うと骨の状態も見れますので、歯周病により骨が溶けていないかどうかも確認出来ます。親不知(おやしらず)の状態を見るのにもレントゲンを用います。

しかし、治療を行う度にレントゲンを撮られると、気になるのが被曝量です。健康に被害は出ないかと心配にもなります。

ですが、人間は普通に生活をしていても被曝しています。自然界から浴びる放射線被曝量は年間にして、平均で約1.5~2.4ミリシーベルトとなっています。一方、歯医者で1枚のレントゲンを撮影する際に浴びる放射線量は、口の外から顎全体を撮影するパノラマレントゲンでは0.02ミリシーベルト、口の中にフィルムを入れ、外からX線をあてて撮影するデンタルレントゲンでも0.01ミリシーベルトとなっています。

万が一、妊婦さんが撮影されてしまっても、撮影箇所が口の辺りに限られており、被曝量も少ない事から、まず胎児への影響もないと考えられています。しかし、念の為、撮影をしないという歯医者さんも多いので、妊娠中であることを、先に伝えておくと安心です。

一般的に歯医者では、治療の前にレントゲンを撮影することが多いので、妊娠中の方は最初に申し出ておき、不安を解消して治療に臨みましょう。


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