あらい歯科ブログ

歯間ブラシとフロス、どちらを使うべきですか?

2017年6月23日 (金)

歯間ブラシとフロスのどちらを使う事が望ましいのか、まずは両者の特徴の違いを知ってから対応する必要があります。

歯間ブラシと言うのはフロスと比較すると使い方が簡単であるものの、歯周ポケットまで届く事が難しいという弱点もあり、フロスならば歯周ポケットまで到達して汚れを取り除けるものです。

フロスは歯茎へのダメージも小さいという特徴があり、歯間ブラシは使われている素材が歯茎にダメージを与えてしまう可能性が高いと言えます。

歯間ブラシの使用頻度が高すぎると、それによって歯茎を痛めるだけではなく歯も削られてしまう事もあり、フロスの場合は素材が糸になっていますから、こうしたリスクも少ないです。

フロスは使い方に慣れるまでが面倒な事も多く、その点では歯間ブラシの方が使いやすい面がありますが、慣れてしまうと効率的に歯垢を取り除く事が出来ます。

歯間ブラシもフロスもいずれにしても歯と歯の隙間についた汚れを除去する道具であり、健康状態の歯茎の場合は歯と歯の隙間は狭くなっていて、ブラシを無理矢理通せば傷付くリスクがありますから、フロスの使用を基本として行う方が安全です。

しかし、歯周病等によって歯茎が下がった状態の方は、歯と歯の間の隙間が大きくて、こういう場合は歯間ブラシの方を選択した方が汚れが取りやすいと言えます。

歯科医院では、こうしたブラシやフロスの使い方を指導してくれます、歯医者で歯のクリーニングを行ってもらう時に積極的に質問してみましょう。ブラシのサイズや使用方法の指導、どのように道具を選んで活用すれば良いか指導してもらえます。

個人によって口腔内の環境は違いますから、健康状態によってはどの清掃用具を選択すれば良いかは変わるものです。

ですから、歯医者に定期的に健診に行き、そこで口腔内環境に合うブラシやフロスを選択してもらう事が有効と言えます。

相性の合う道具や使い方が解ると、それによって口腔内を健康に保つ事が出来る可能性が高くなり、歯と歯を支える歯茎を良い状態に保つサポートになりえるものです。

若年層の方たちは、まだ歯と歯に隙間が少ない事からも、歯間ブラシを入れる事が難しい場合が多く、フロスでなければ歯の間を掃除する事が難しいですが、最近では細い歯間ブラシも存在していて、様々な年齢層の方が利用出来るようになっています。


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