あらい歯科ブログ

メタルボンドとは?

2017年8月23日 (水)

こんにちは、今回は歯のかぶせ物の一種であるメタルボンドについてご紹介いたします。メタルボンドとは、虫歯治療などで使われるクラウンとよばれる被せ物のうちの一つです。このメタルボンドの最大の特徴としては、外から見える部分にはセラミックを用い、見えない中身は金属素材を用いているということです。そのため銀歯などに比べると圧倒的に見栄えもよく、またセラミックを使用しているため変色が無く人気の被せものです。その他のメリットとしては、中身に金属を用いているため強度が強く、様々な部位に使用可能です。

しかしメリットがあると同時にいくつかのデメリットも存在します。審美的な観点からすると、オールセラミックの被せものと比較すると、やはり色味の美しさは圧倒的に劣ります。とくに両者を比較してみると、透明感が大きく異なり、それ故にメタルボンドの場合は歯肉との境目の色に透明感がなく、違和感が表れます。また中身には金属を使用しているので、裏側からは金属が見えてしまいます。また装着した後に年月が経ち、歯肉が下がってしまった場合には表からも金属が見えてしまう可能性もあります。

審美的観点以外にも様々な難点があります。例えば金属を用いているために強度が強いというメリットがある一方で、非常に強い力で噛んでしまった場合にはセラミック部分が欠けてしまう恐れがあります。また中身に金属を使用しているため、素材によっては歯茎の変色や、金属アレルギーを引き起こす恐れがあります。そのため既に金属アレルギーをお持ちの患者様には不向きです。また金額的な観点からすると、今はメタルボンドとオールセラミックの価格の差はほとんどありません。

こうしてみると、デメリットが多いように感じられますが、しかし患者様のニーズによってはメタルボンドは最適な被せものとなり得ます。例えば、費用はできるだけ安価に抑えたいが、銀歯のように審美性を損ないたくはない、見た目の美しさを優先したい、かといってジルコニアセラミックは高額すぎる、その上で特に金属アレルギーではない、という方には非常にお勧めだといえるでしょう。実際に治療費がどの程度かかるのかは、歯科医院によっても異なってきます。まずは一度歯医者にご相談されると良いでしょう。


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