あらい歯科ブログ

スマイルデンチャーについて

2017年3月22日 (水)

入れ歯を作ることを考慮しておられる人の中に、スマイルデンチャーという言葉を耳にしたことのある人は少なくないはずです。最近、見栄えが良いことで知られているスマイルデンチャーは、入れ歯を作る患者さまの間で人気があります。保険の義歯の場合、部分入れ歯を固定するために金属のフックが使用されます。もちろんなるべく目立たないようにするために細いフックが用いられるわけですが、それでもこれを完全に隠すことはできません。そこで登場したのがスマイルデンチャーです。

スマイルデンチャーとは部分入れ歯の金属フックを歯、もしくは歯茎と同じ色にしたものです。そのため口を開けたときに入れ歯であることがわかりにくく、見栄えが美しくなるのです。スマイルデンチャーの主な目的は見栄えを良くすることですので、フックに使用される素材には透明感を持たせ、歯茎と一体化するように工夫がなされています。これまで失った歯を人工歯で補う治療として、インプラントが高い人気を得ていました。しかし顎骨の状態次第では、インプラント治療を行えない人もいます。そのような人にスマイルデンチャーはお勧めできるものです。顎骨を削る必要はなく、入れ歯と同じ要領で人工歯を装着できるために、ほとんどの人が問題なく行える治療です。

スマイルデンチャーを作る流れですが、この点に関しては保険の部分入れ歯の流れとほぼ一緒です。まず残っている歯の検査を行います。フックがかかる歯の状態が悪いと、スマイルデンチャーを作ることができません。そのためまずはそれらの歯が健康かどうかをチェックします。問題がある場合はそれらの歯を治療してから、次のステップに移行します。歯の検査に続いて行われるのは型取りです。噛み合わせを考慮し、天然歯を失った個所だけではなく、上顎と下顎の両方の型を取ります。この型に合わせてスマイルデンチャーを作っていきます。最後にスマイルデンチャーを患者さまに装着してもらい、調整を行って終了します。

ただし、スマイルデンチャーは保険適用外となります。そのため一般的な部分入れ歯よりも費用は高くなります。それでも施術に必要な期間や体にかかる負担はインプラントに比べると少なく、この点もスマイルデンチャーが人気の理由の一つです。スマイルデンチャーを作るかどうか迷っておられる方は、当院まで是非ご相談ください。


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