あらい歯科ブログ

ハイブリッドセラミックとは?

2017年10月17日 (火)

虫歯の治療には状況に合わせて様々な方法があります。

歯医者により治療法の選択肢が多く、「ハイブリッドセラミック」という治療法を勧められることもあります。

しかしハイブリッドセラミックと聞いてもすぐにどんな治療なのか分かる人は少ないものです。

一体どの様な治療法で、どんな特徴やメリットがあるのか知っておきましょう。

・「セラミック」と「ハイブリッドセラミック」の違いとは

虫歯の治療方法で、「セラミック」は陶器の素材を用いたものです。

「ハイブリッドセラミック」は、「レジン」という樹脂素材にセラミックの細かい粒子を混ぜて作られた素材です。

レジンとセラミックの中間というよりはレジンに近い材質で、セラミックと同様に、インレー(詰め物)やクラウン(被せ物)に使われます。

レジンのメリットとして「値段が安い」「適度な柔軟性があり、自然な噛み合わせが可能」という点があります。

そしてセラミックのメリットは「変色や劣化が少ない」「天然の歯とほぼ同じ見た目」「金属アレルギーや、歯茎が変色する心配がない」という点があります。

ハイブリッドセラミックは、レジンよりも見た目が自然で強度があり、セラミックよりは費用が安くなるというメリットがあります。

なお、歯科医院によっては、ハイブリッドセラミックのことを単に「ハイブリッド」と呼ぶこともあります。

つまり、歯医者が「ハイブリッドインレー」「ハイブリッドクラウン」と言った場合、それは「ハイブリッドセラミックインレー」「ハイブリッドセラミッククラウン」のことだと思って良いでしょう。

ハイブリッドセラミックでの治療法として、噛み合わせの際にあまり強い力が加わらない前歯や小臼歯に使用することをオススメします。

もちろん大臼歯にも使用することが出来ますが、大臼歯は咬合力が強いのでハイブリッドでは耐久性が心配です。

また、審美性に関してはセラミックの方が優れていますので、前歯はセラミックとハイブリッドセラミックのどちらを選ぶか慎重になったほうが良いでしょう。

・保険適用について

ハイブリッドセラミックは、現在、小臼歯のクラウンに関して保険診療が適用される様になりました。金属製のクラウン(被せ物)よりは見た目が良いですが、金属のクラウンに比べ、

破折や脱離のリスクが高いです。

「ハイブリッド」という言葉が付くと、それだけ素晴らしい素材かと思ってしまいますが、現在のところやはりセラミックの方が審美性も強度も優れている素材です。

しかし、コストが安くすみますので、その魅力もあります。

虫歯治療を受けたいと思ったら、是非ハイブリッドセラミックも選択肢に入れて検討できる歯医者を選びましょう。


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