あらい歯科ブログ

親知らず抜歯時の痛みについて

2023年5月9日 (火)

こんにちは。玉川学園前のあらい歯科クリニックです。
今回は、親しらずの抜歯時の痛みについて、ご説明をします。

親知らずはなぜ抜歯をしなければいけないの?

親知らず、または智歯とも呼ばれる第三大臼歯は、進化の過程で人間の顎が小さくなったため、適切な位置に生えるスペースがなくなり、抜歯が必要となることが多くなりました。親知らずが正しく生えないことで、歯並びや虫歯、歯周病のリスクが高まるため、抜歯が推奨されることが多いのです。

親知らずの抜歯時の麻酔について

親知らずの抜歯は痛みを伴うことがありますが、局所麻酔によって痛みはほとんど感じられなくなります。ただし、歯を分割する際の圧迫感や音などによる恐怖感は残ることがあります。そのため、歯科医師が処置の内容を説明し、患者が何をされているのか理解することが重要です。

抜歯後の痛みについて

抜歯後の痛みは通常、2~3日間続くことが多く、場合によっては2週間程度続くこともあります。そのため、抜歯後には鎮痛剤が処方されることが一般的です。痛みのピークは麻酔が切れた直後から翌日にかけてとされていますので、痛みが強くなった際には無理をせずに処方された薬を服用しましょう。
また、抜歯後の感染を防ぐために抗生物質も処方されることがほとんどで、用法・用量を守って服用することが重要です。

もし1~2週間以上痛みが続く場合は、歯科医師に相談しましょう(痛みの感じ方には個人差があります)。親知らず抜歯後にドライソケットという状態が起こることがあり、これが痛みの原因となることがあるためです。また、抜歯後には適切なケアが必要で、うがいのし過ぎや飲酒、喫煙、激しい運動などは避けることが大切です。これらの行為は傷口の治癒を妨げることがあり、感染のリスクを高める可能性があります。

適切なケアには、以下のことが含まれます。

 

傷口を清潔に保つ

抜歯後は、口内を清潔に保つことが重要です。抜歯をした部分に食べカスが残った場合は優しくうがいをすることがお勧めされますが、うがいのし過ぎや力を入れすぎることは避けてください。

 

痛みを緩和する

抜歯後の痛みは通常、鎮痛剤で緩和できます。ただし、医師の指示に従って用量を守り、過剰摂取を避けてください。

 

氷で冷やす

抜歯後、腫れや痛みを和らげるために、氷を使って傷口周辺を冷やすことが効果的です。ただし、直接皮膚に氷を当てず、タオルなどでくるんで使用してください。

 

食事に気をつける

抜歯後の初日は、柔らかい食事を摂ることがお勧めです。また、熱い飲み物や吸い物、酸味の強い食品、種や粒がついた食べ物も避けてください。

 

休養を取る

抜歯後は十分な休息が必要です。激しい運動や重いものを持ち上げることは避け、数日間は安静に過ごしてください。

 

飲酒と喫煙を避ける

飲酒や喫煙は、抜歯後の治癒を遅らせることがあります。抜歯後の1週間程度は、飲酒や喫煙を控えることが望ましいです。親知らずの抜歯後の痛みを最小限に抑えるためには、歯科医師からの指示に従って適切なアフターケアを心がけることが大切です。

 

執筆監修
医療法人社団あらい歯科クリニック
歯科医師 院長
新井容太


カテゴリー:

TEL 042-739-4682