あらい歯科ブログ

虫歯にならないためにすべきこと

2017年2月2日 (木)

虫歯は、歯に付着した歯垢に棲みついた細菌となって発症します。歯垢の中の細菌が食べ物のカスに含まれる糖分と結びついて増殖し、細菌が糖分を分解し、酸を産生します。この酸が歯の表面のエナメル質を溶かすことで、虫歯になるというわけです。虫歯の予防の第一は、まず歯磨きをきちんとすることです。

歯と歯の隙間にこびりついた歯垢は、歯ブラシだけではなかなか落とせないことが多いので、歯間ブラシやデンタルフロスを使って、丁寧に歯垢を落とすことが大切です。また、歯に残っている歯垢をチェックするための「歯垢染色剤」も市販されていますので、磨き残しを確認すると同時に、自分の歯磨きのクセを知ることも効果的です。

虫歯の予防のために、食後は必ず歯を磨くという人も増えていますが、当院では、「夜寝る前は、特に丁寧に磨いてくださいね」と患者様にお伝えしています。

寝ている間は、唾液の動きがほとんど止まってしまうため、口の中の細菌が繁殖しやすい時間帯なのです。寝る前の歯磨きで歯垢を落として細菌の数を減らすことによって、虫歯になるリスクが軽減されます。

また、フッ素入りの歯磨き粉を使うことも虫歯予防の助けになります。フッ素が配合された歯磨き粉の普及によって、日本人の虫歯が減ったとも言われているのです。あらい歯科クリニックでもフッ素入りの歯磨き粉を奨励しています。フッ素入りの歯磨き粉を使った場合は、フッ素の効果を保つために歯磨き後のうがいは控えめにした方がよいでしょう。

その他、歯ブラシを定期的に交換することも大切です。細菌は、歯磨きに使った歯ブラシにも付着するからです。歯ブラシを洗った程度では、細菌は落とせません。まして、ブラシの先端が開いてしまったような歯ブラシでは、十分な歯垢除去はできません。清潔な歯ブラシを使うことも虫歯の予防につながります。

そして、やはり大切なのは、歯医者で定期的に歯科検診を受けることです。自分では丁寧に歯磨きをしたつもりでも、歯垢を落としきることはできません。さらに、歯と歯茎の境目にたまった歯垢は歯石となって付着し、そうなると、もう自分で除去することは不可能なので、歯医者で取ってもらうのがよいでしょう。

虫歯予防のためには、定期検診が欠かせないのです。欧米の先進国では、歯医者は虫歯になってから行くところではなく、予防のために行くところという考え方が徹底しています。日本でも、最近は、予防歯科に力を入れている歯科医院も増えてきており、喜ばしいことです。当院でも定期検診を受け付けています。


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