あらい歯科ブログ

虫歯を放置したらどうなるのか

2017年2月3日 (金)

当院にも、虫歯の治療のために歯医者を訪れる人は大勢いらっしゃいます。

その中には虫歯がかなり進行している人もおり、治療が困難になってしまうこともあります。

確かに忙しい毎日を送っている人にとって、虫歯の治療のための時間を取ることは容易ではありません。また歯の治療には痛みが伴うこともあるために、ついつい怖くなって治療を先延ばしにしてしまう人もいます。歯が黒くなったり、痛みはないものの小さな穴が開いているような場合、早期の虫歯である可能性が高いといえます。そのような虫歯は短期間での治療が可能ですし、その際に痛みが伴うことも滅多にありません。そうした歯を見つけたなら、歯医者ですぐに治療するべきです。

しかし、そのような虫歯を治療せずに放っておくと、それはやがて神経に達します。そして徐々に痛みを生じさせるのです。このようにして進行した虫歯は、一時期大きな痛みを生じさせます。このような虫歯は麻酔によって神経を麻痺させてからでなければ治療できません。

この状態をさらに放っておくと、虫歯による痛みは徐々に少なくなっていきます。そして最終的には痛みを感じなくなるのです。その理由は神経が虫歯菌によって死んでしまい、感覚がなくなるからです。多くの人は煩わしい痛みをどうにかしたいと感じ、虫歯を治療します。しかし虫歯がここまで進行して痛みを感じなくなると、治療の重要性をついつい軽視してしまい、治療から足が遠のいてしまうのです。

では、この状態をさらに放っておくと、どうなるのでしょうか?

歯の神経を殺した虫歯菌は、なおも歯の根の中で繁殖していきます。そして増え広がった虫歯菌は、顎の骨にまで達します。すると顎の骨はその影響を受けて炎症を起こすようになり、化膿して歯茎から膿が出てきます。そのままさらに放置し虫歯菌が増えると、まれにですが、骨髄炎が生じることもあります。

症状としては発熱や嘔吐、そしてだるさを感じるようになるなど、風邪を引いたような状態が続きます。多くの人はこのような症状が引き起っても、それが虫歯が原因であることに気づきません。そのためこの状態をさらに放置しておくことになるわけですが、仮に虫歯菌が血液の中に入り込むと、命を脅かしかねない大きな病気を引き起こすこともありえるのです。

このようなことが生じないようにするためにも、虫歯の早期発見と治療が非常に重要なわけです。こうした理由から、患者様に定期検診を勧めているのです。


カテゴリー:

TEL 042-739-4682