あらい歯科ブログ

金属アレルギーとは何か

2017年2月9日 (木)

皆様は「金属アレルギー」のことについてご存じでしょうか?

金属アレルギーとは何なのでしょう。本日は「金属アレルギー」についてご説明いたします。

女性ならば、キラキラ光る金属のアクセサリーを身につけて、オシャレをしたいもの。特にアクセサリーは瞬時に華やかに見せてくれるので、女性としては武器になるかもしれませんね。

ただ心配なのが、金属が肌に触れて起こる金属アレルギー。かゆみなどが生じてとても辛いものです。金属アレルギーは金属と汗等によって発症します。金属は汗などの体液に触れるとイオン化して身体のタンパク質と結びつくとアレルギー源となり、かゆみやかぶれなどの症状が起こります。

金属ネックレスをつけていて、はずしてみたら、つけていたところが爛れていたということがあります。特にピアスなどのアクセサリーは、金属アレルギーの主原因になっています。金属で出来ているアクセサリ-は、イオン化傾向によってすぐにイオン化しますので、危険なのです。

金属アレルギーの症状には大きく分けて2つのタイプの症状になります。金属接触アレルギーと全身型金属アレルギーの2タイプです。

金属接触アレルギーは、基本的にかぶれの症状が起こります。いわゆる「金属アレルギ-」と言われる症状です。アクセサリ-等の金属が直接皮膚や体液に触れると溶け出してイオン化します。そのあと体内に侵入し、再度同じ場所に金属が触れるとかゆみや発疹、ひどくなるとアトピ-のような状態になります。

もう一方は、全身型金属アレルギーです。歯科金属や内服薬、食品に含まれる金属が体の中に取り込まれて発症します。口の粘膜や腸から体の中に吸収された後、体の中を通って汗として皮膚から分泌すると症状が現れます。これは、なかなか発見がおくれがちな症状ではあります。

一般にアレルギ-症状が出ると、皮膚科の方に最初に行き、検査を受けることが多いです。そこでいろいろなパッジテスト等を受けて、それで対策を打った後に症状が改善しない場合があります。その場合に歯医者さんの方に来られて、口の中を調べてみたら、ずいぶん前に虫歯治療で用いた金属が原因であったとわかることがあります。現在の保険治療によると、差し歯、ブリッジ、かぶせ物などは金属を使用されます。そうして口の中に入れた金属が長い間にお口の中に溶け出し、それが体に取り込まれてアレルギー反応の原因になっていることが多いです。一般的に、金属アレルギーの原因となりやすい主な金属としてコバルト、スズ、パラジウム、インジウム、イリジウム、クロム、ニッケル、水銀 が挙げられます。これらの金属は現在の保険治療で頻繁に使われていて、一般的に歯医者で保険治療には使っています。このような金属アレルギーの治療は、アレルギー源となっている歯の金属を、口内からすべて取り除くことになります。

金属をセラミック等に置き換えることで、症状の緩和が期待できます。

金属アレルギーのため、セラミック等を検討されている方は、是非ご相談ください。


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