あらい歯科ブログ

チョコレートを食べると虫歯になりやすいって本当?

2017年4月24日 (月)

虫歯になってしまい、歯が痛いという方がいらっしゃるかと思います。虫歯で歯が痛くなると、チョコレートのようなお菓子を食べた後にすぐ歯磨きをしなかったからいけないんだ、と反省する方もいるかもしれません。子供の頃からチョコレートを食べると虫歯になりやすいと教え込まれている人も多いのではないでしょうか。

しかし、実際のところ、チョコレートを食べると虫歯になるというのは、事実ではありません。むしろ、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、虫歯を抑える成分が入っており、チョコレートを食べることにより、虫歯を抑えてくれるのです。チョコレートに含まれているカカオポリフェノールは抗酸化物質であり、虫歯を防ぐ作用があります。

では、何故チョコレートを食べると虫歯になりやすいと思われるのでしょうか。

チョコレートといっても、カカオ含有率の高いチョコレートであれば、カカオポリフェノールがたくさん含まれていますので、虫歯予防にもなるのです。一方、甘いミルクチョコレートにはカカオポリフェノールの含有率が低く、ホワイトチョコレートにはカカオポリフェノールが含まれていないのです。カカオが沢山含まれているチョコレートは、あまり甘くありませんから、砂糖も少なくなります。そこで、カカオ含有率の高い、苦いチョコレートを食べることで、虫歯予防になります。

しかし、甘いチョコレートには砂糖が沢山含まれておりますから、これが虫歯菌の大好物となります。虫歯菌は歯に残っている糖を材料にして酸を産生します。この酸が歯を溶かして、歯に穴を空けます。これが虫歯の原因となるのです。

虫歯はチョコレートが犯人というよりも、チョコレートに含まれる砂糖が虫歯の原因になるのです。

このブログをご覧の方で歯が痛いという方がいらっしゃいましたら、すぐに歯医者にかかってください。虫歯は放置しても治りません。一時期的に痛みが治まる事もありますが、静かに進行していきます。放置しておくと、ある日突然痛みが強くなります。深夜や休日に痛みが出てしまうと、近くの歯医者を探す事が出来ない場合もございます。

まずは少しでも気になったなら、早めに歯医者にかかり、虫歯が小さいうちの治療をオススメします。虫歯の治療は小さいうちであれば、回数も少なくなりますし、時間もかかりません。酷くなれば、通う回数も増えてしまいます。

特に甘いものが好きな方は、まず普段から食べた後にすぐ歯磨きをし、虫歯にならないよう気を付けて下さい。


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