あらい歯科ブログ

自費の詰め物被せ物と保険の詰め物被せ物の違い

2017年11月16日 (木)

虫歯を治療する方法として「詰め物(インレー)」と「被せ物(クラウン)」があります。

詰め物と被せ物は保険適用か自費かにより材質が変わってくることを覚えておきましょう。

・保険適用の詰め物の場合

「コンポジットレジン」

コンポジットレジンは、プラスチック素材の為にアレルギーが起きにくいのですが、耐久性が低く使用しているうちに変色が起きます。

また、虫歯の範囲によっては対応できない場合があります。

「メタルインレー」

一般的な銀の詰め物で、耐久性は高くなりますが、見た目が悪く、金属アレルギーが起きたり、金属の一部が溶けだして歯茎が変色することもあります。

・自費治療の詰め物の場合

「セラミンクインレー」

強度も高く、自然な歯に近い色でキレイに仕上がります。

自費治療に多く取り入れられている素材です。

「ハイブリッドセラミックインレー」

レジン(プラスチック)とセラミックを混合させた素材です。

レジンより強く、セラミックより安いというメリットがありますが、セラミックよりも強度は低めで変色があります。

「ゴールドインレー」

金の詰め物で、強度は高いのですが、見た目が目立ってしまいます。

・被せ物(クラウン): 保険適用の場合

「金銀パラジウム合金」

銀の被せ物で、保険適用の場合、前から6番目以降の歯はこの方法になります。

強度が高いので強い噛み合わせにも耐えられますが、金属アレルギーが起きたり、金属の一部が溶けて歯茎が黒くなることがあります。

「硬質レジン前装冠」

主に前歯の被せ物として使用されます。

外側から見える部分はレジンですので白く、歯の裏側が金属になっています。

金属が入っている為に強度は高いのですが、レジンは変色し易く見た目は完璧とは言えません。

・被せ物(クラウン): 自費治療の場合

「メタルボンド」

主に奥歯に使用され、被せ物の外側はセラミックで、内側は金属となっています。

見た目も良く強度も高いですが、オールセラミックに比べると若干透明感に欠けます。

「ハイブリッドセラミッククラウン」

レジンとセラミックを混合させた素材です。

レジンよりも強く金属アレルギーも起きないのですが、変色があります。

また、強度はそれほどありませんので奥歯に使用すると割れてしまうこともあります。

「オールセラミッククラウン」

被せ物の全てがセラミックで出来ています。

自然の歯と変わらない見た目で審美性が高く、歯垢が付きにくいので歯磨きも楽になります。

ハイブリッドよりも強度が高く、耐久性も充分にあります。しかし、奥歯の咬み合わせが深い場合には割れてしまうこともあります。

「ゴールドクラウン」

文字通り金歯で、さびに強く金属アレルギーや歯茎の変色が起きにくくなります。

強度も高いのですが、とにかく見た目が目立つのがデメリットです。

見た目と使い勝手、費用を比較して、納得のいく治療方法を選ぶ様にしましょう。


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