あらい歯科ブログ

歯医者での定期的なクリーニングが欠かせない?いつまでも自分の歯で食べるために

2019年1月9日 (水)

1.歯医者でのクリーニングってどんなもの?効果やメリットを解説


①歯医者でのクリーニングとは?歯周病の原因となる歯石を取り除く治療のこと

01歯医者でおこなう歯のクリーニングの内容は「歯石の除去」と「着色の除去」になります。「歯石」とは、磨き残しである歯垢が固まって歯にこびりついたもの。「着色」はコーヒーやお茶などの色素が歯に付着したものです。特に、歯石を取らずに長期間放置しておくと歯周病になってしまうため、定期的に歯医者で歯石を除去してもらう必要があります。


②定期的に行うことで歯周病や虫歯予防に高い効果あり?クリーニングをするメリット

歯石を除去しないでいると、歯茎が炎症を起こして腫れる「歯肉炎」になります。さらにそのまま長期間放置すると歯槽骨が溶ける「歯周病」になってしまいます。歯周病になると口臭がするようになってきますし、最終的には歯がグラグラになってしまいます。

着色はタバコやコーヒー、赤ワインなどによるものが多いです。着色汚れがたくさん付いた歯は見た目が良くありませんし、着色した歯の表面には歯垢が残りやすいため、虫歯になりやすい傾向にあります。
そのため定期的に歯科医院でクリーニングを受けることが、歯周病と虫歯の予防になるのです。


③クリーニングとホワイトニングの違いは?見た目の美しさを向上させるのがホワイトニング

03クリーニングとは前述の通り、歯石と着色を除去することですが、ホワイトニングとは「歯そのものの色を白くすること」なのです。
具体的には歯石と着色を除去してもらい歯がキレイになったが、「もっと白い歯になりたい!」と思った方がおこなうのがホワイトニングです。
日本人の歯は欧米人に比べるとエナメル質の厚みが薄いため、歯が黄色く見えてしまいます。また、加齢と共に歯の内部まで着色が浸透するため、歯は徐々に黄ばんできます。
ホワイトニングはこのような歯の内部の色素を分解し、エナメル質を白くする効果があります。しかし、ホワイトニングは保険が効かず自費の診療になるので注意が必要です。


④歯の健康を保つ為に自分で出来ることはある?歯ブラシの選び方や磨き方のポイント

04歯医者さんで定期的にクリーニングを受けていれば、虫歯や歯周病にならないというわけではありません。
自宅での毎日のケアも大事なポイントです。
まず、歯ブラシの硬さは「やわらかめ」または「ふつう」のものを選ぶといいでしょう。
そして、歯と歯茎の境目に斜め45度にブラシを当てて歯周ポケットを磨きます。これが歯周病の予防に繋がります。
デンタルフロスや歯間ブラシなどで歯と歯の隙間を清掃するとさらに効果的です。

着色が気になる方は、少し高いですが着色を落とす効果のある歯磨き粉を使ってみましょう。2,000円前後のものを選ぶのがポイントです。この際、研磨剤が多く含まれているものは避けましょう。

 

2.歯石はブラッシングでは取り除けない?歯医者でのクリーニングがおすすめの理由

 

① クリーニングはどのように行う?まず検査をして歯周病や虫歯の有無など現在の状態を確認

歯医者でクリーニングを行う場合、まず歯周ポケット検査をします。これは歯と歯茎の境目の溝の深さを測ることで、歯周病の有無やその程度を調べる意味があります。同時に虫歯の有無も確認します。
これらの検査が終わったら、歯石と着色の除去を行っていきます。この時はスケーラーやポリッシングブラシといった器具を使います。
歯石や着色があまりに大量に付着している方の場合、一回の通院でクリーニングが終わらない場合もあります。(程度にもよりますが2〜3回くらい)
しかし、歯周ポケットが深く歯肉縁下歯石(歯周ポケットの深いところまで付着した歯石)が付いている場合は、もっと回数がかかることもあります。(多い場合で8回くらい)


② 歯医者でのクリーニングの相場価格は?保険適用だと約2,000円〜3,000円程度

05歯医者でのクリーニングは歯科医院によって「かかりつけ強化型歯科診療所」や「外来環境体制加算」など施設基準が異なりますので、保険適用で約2,000円〜3,000円程度の費用がかかります。
矯正歯科などの自費専門のクリニックでクリーニングを受ける場合は、自費診療となりますので約5,000円〜10,000円程度かかるでしょう。自費のクリーニングの場合は「エアーフロー」と呼ばれる特殊な器具を使って着色を落とす場合もあります。これは微細なパウダーを吹き付けて着色を落とす器具で、歯の隙間の取れにくい着色や、頑固なタバコのヤニ汚れなどを一気に除去することが出来ます。
一般の歯科医院でもこの「エアーフロー」を導入しているクリニックもありますので、興味がある方は問い合わせてみると良いでしょう。


③ 歯のクリーニングは痛い?歯と歯茎が健康な状態であれば痛みはほとんど無い

06歯医者で歯石を取るときに痛みを伴うかは非常に気になるところですね。痛みの感じ方には個人差があると思いますが、歯石を取る時はスケーラーという器具を使用します。歯石に超音波の振動を与えて除去していくわけですが、この際超音波の振動が歯にも伝わる為、人によっては若干痛みを感じる場合もあります。
特に歯石が多く付いていて歯肉炎や歯周炎になっている場合は、歯石を取る時に痛みを感じることが多く、出血を伴うこともあります。炎症を起こしている歯茎は毛細血管が集中し、少しの刺激で出血しやすくなっているためです。
しかし、歯石を取ることでうっ血していた炎症性の血が出ていきます。その後の歯磨きで清潔に保てば、歯茎は徐々に引き締まり健康な状態に戻っていくのです。

歯石がそれほど多く付いてない状態でクリーニングを受ければ、歯石を取る時の痛みや出血が最小限で済みますので、定期的にクリーニングを受けることをおすすめします。


④ 3〜6ヶ月に1回通うだけ?歯のクリーニングの適切な頻度

髪の毛が伸びる早さが人によって違うように、歯石や着色の付き方にも個人差があります。喫煙やコーヒーなどの嗜好品の有無によっても違いますが、おおむね3〜6ヶ月に1回はクリーニングをしてもらった方が良いと思います。
歯がキレイになり見た目も良く、歯茎も引き締まり口臭の予防にもなります。
また、クリーニングの際の検診で虫歯が発見されたら、なるべく早めに治療してもらいましょう。


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【歯科医師おすすめ】歯医者の選び方は? ーかかりつけ歯科医院を作るポイントー

2018年11月20日 (火)

1.『歯医者の選び方』いい歯医者とは?こだわりポイント


①アクセスや診察日・予約方法を調べよう

01まずは、通いやすいところにあるかどうか? 車で行く場合は駐車場の有無や台数を確認しましょう。歯科医院によっては近隣のコインパーキングと提携している場合もあります。
休診日も事前に確認しましょう。「毎週木曜日は休診」など休診日が決まっている歯医者がほとんどです。曜日によって診療時間が異なる場合も多く、土曜日は平日より早く終わることが多いので気をつけましょう。

予約方法は、電話またはネット予約ですね。
事前に予約してから行くことをおすすめします。どうしても急に歯が痛くなったり、外傷により歯が折れた場合などは、電話でその旨を説明して当日診察してもらえるか聞いてみましょう。

②治療項目や治療内容を調べよう

02歯科の治療にも、いろいろな項目があります。一般の虫歯の治療以外にも、歯周病治療・矯正治療・審美歯科治療・インプラント治療・ホワイトニングなどがあげられます。特に、矯正は専門医による治療が必要ですので、一般の歯医者では行なっていないところもあります。
インプラントやホワイトニングも、取り扱っていないクリニックもありますので、事前に問い合わせて確認しましょう。ホワイトニングには、自宅で行うホームホワイトニングと歯科医院で行うオフィスホワイトニングがあるので、どちらを扱っているかの確認も必要です。

③どんな人が治療するの?歯科医師のプロフィールを調べよう

03医院のホームページを見ると、「スタッフ紹介」や「歯科医師プロフィール」などの項目がありますので、事前にどんな先生か見ておくと安心です。出身大学などの学歴や、大学を卒業してからどこの病院に勤務していたのか、いつ開業したのか?などの情報を得ることができます。卒業後に大学の医局に残って歯周病や義歯など専門分野の勉強をしたり、都心の大きな開業医に勤めてインプラントを勉強したり・・・など、歯科医によってさまざまな経歴があります。自分に合った歯医者を選ぶうえで参考にしてみましょう。

④矯正治療や保険外治療にいくらかかる?料金を調べよう

05矯正治療とは、歯並びを治す治療のことで基本的には保険外診療(自費診療)となります。症例にもよりますが、一般的な成人の矯正の場合60万円〜100万円ほどの費用がかかります。これには医院の立地も関係があり、例えば東京の都心部と郊外では、郊外の医院のほうが費用は安く済むことがあります。
矯正以外の保険外治療というと、セラミッククラウン(セラミックの被せ物)やセラミックインレー(セラミックの詰め物)、インプラント治療やホワイトニングなどがあげられます。これらの料金もホームページに載っていることが多いので、事前に把握しておくといいでしょう。
特にインプラントに関しては、料金だけでなく、医院によって扱うインプラントメーカーが違いますので、保証期間やアフターケアも含めていろいろな医院を比較検討してみる事をお勧めします。

⑤痛くなく安全な治療がしたい!無痛治療や治療方針・院内感染対策について調べよう

04今や麻酔注射の前に、表面麻酔をして注射時の痛みを和らげるのは、ほとんどの歯医者が行なっている方法だと思います。
しかし、タービン(歯を削る器具)を患者さんごとに滅菌している歯医者は、まだ半数にも満たないと言われています。この事は以前に新聞などでも取り上げられて話題になりました。院内感染防止対策の一環として、タービンの交換は必須と言われております。これらの対策をしているかは医院のホームページで確認できるでしょう。もちろん、あらい歯科クリニックでは、タービンおよびコントラのハンドピースを患者さんごとに交換し滅菌しています。


2.歯科医師とのコミュニケーションで安心した治療を受ける


① 気になる歯科医院を見つけたら?電話をかけて受付の対応もチェック

06さて、アクセスや診療時間、治療項目、治療方針、料金、院内感染対策などを調べた上で
気になる歯科医院を見つけたら、電話で予約をすることをオススメします。なぜなら受付の電話対応により、スタッフの教育がしっかりしているかがわかるからです。歯医者で診察が終わったあとの会計や次回の予約も受付のスタッフが担当するわけですから、自分が行った時に良い接遇が受けられるほうがいいでしょう。

② 治療前のカウンセリングや治療中のコミュニケーションも大切に

07初めての歯医者で診察を受けるときは、治療前の説明がしっかりしているかを確認しましょう。
「自分の歯のどこが悪いのか?」「今後の治療計画はどういうものなのか?」「治療方法にいくつか選択肢があるのか?」などをわかりやすく説明してもらえるかが大事です。

また、治療中も患者さんを気遣って話しかけてくれる歯医者さんも良いでしょう。できれば自分のほうからも歯科医師に話しかけてみるのもいいと思います。治療内容でわからなかったことを質問してみたり、自分の希望を言ってみましょう。
例えば「2か月後に友人の結婚式があるのでそれまでに前歯をキレイにできますか?」など、事前に希望を伝えておいたり、「以前に歯の治療を受けた時に、とても麻酔が効きづらかったことがありました。」などのように、いろいろ話しかけてみると後悔なく治療が受けられると思います。

(コラム)ネットの口コミはあてになる?参考程度にとどめよう

ネットを見ると、いろいろな歯医者検索サイトがあり、口コミも多く見られます。しかし、Aさんにとっては良い歯医者さんであっても、Bさんにもそれが当てはまるかというと必ずしもそうとは限りません。
あくまで個人の感想ですので、人によって相性もあると思います。なので、「そう思う人もいるんだな〜」くらいの参考程度にしておきましょう。


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土日・夜間における歯科医院の診療対応。夜間休日の診療内容・治療費や休日の歯や口腔のトラブルに対する応急処置を紹介

2018年9月28日 (金)

夜間休日の歯医者は診療費が割高?夜間休日診療について

夜間休日の診療内容について。痛みを取る応急処置のみの場合もあるため医院に事前確認

 

ナースたとえば、東京都や横浜市などの歯科医師会が運営している「休日歯科応急診療所」や「夜間救急歯科診療」などの場合は、ほとんどが痛みを取るための治療と飲み薬の処方になります。そして、「今後の治療は、かかりつけの歯医者さんに行ってくださいね」というかたちになるでしょう。
しかし、ほとんどの歯医者は予約制のところが多いため、予約せずに行くと応急処置のみになるかもしれません。やはり事前に電話して確認し、予約を取ったほうがよいでしょう。

 

夜間休日診療の診療費について。治療費が割増になる可能性とその理由

 

dentist holding molar,dental concept歯科医師会などが運営している「休日救急歯科診療所」や「夜間救急歯科診療所」などの場合は、治療費に「休日加算」や「深夜加算」が加わります。
一方、一般の歯科医院で、もともと診療時間として、「日曜日10:00〜14:00」のように表記されていた場合は、この診療時間内であれば、治療費に休日加算されることはありません。
夜間休日に歯が痛くなった場合の対処法は?自宅でもできる突然の歯や口腔のトラブルに対する応急処置救急で歯医者を受診すべき状況について。緊急性が高い歯・口腔の症状
外傷により、歯が折れたり抜けたりした場合は早急に歯医者を受診すべきです。抜けた歯や折れた歯は、牛乳または唾液につけて持って行きましょう。
また、歯が原因で顔が腫れてしまった場合もなるべく早めに受診した方がよいでしょう。あまりひどくなると「頬部蜂窩織炎」になることもあり、さらに放置すると口が開かなくなり、ひいては生命にかかわる事態に発展することもあるため油断は禁物です。

 

歯や口腔内の痛みを緩和する方法

young girl getting a toothache. oral trouble concept.
頬が腫れてしまった場合は、冷やすことが効果的です。ただし氷のようなもので冷やすのは冷やし過ぎで、冷却シートのようなものを貼って冷やすのがよいでしょう。
歯がズキズキ痛む場合は、状態にもよりますが、氷を口の中に含んだりして冷やすと痛みが和らぐことがあります。
また、歯の根の治療を途中でやめてしまい放置していて痛くなったときは、歯に詰めてある仮のふたを自分で取ると痛みが和らぐことがあります。

 

 

歯や口腔内の出血を緩和する方法

 

SW079外傷などにより口腔内が切れて出血した場合は、ガーゼ(なければ清潔なハンカチまたはティッシュ)で押さえて圧迫止血してください。1時間ほど圧迫止血しても血が止まらない場合、または切れた範囲が数センチに及ぶような場合は、口腔外科のある大きな病院を早急に受診したほうがよいでしょう。
親知らずを抜いたあとに血が止まらなくなった場合も同様で、ガーゼをしっかり噛んでください。(30分〜1時間ほど)途中でガーゼを交換する際には、なるべくうがいをしないようにしましょう。うがいをすると余計に血が止まりづらくなります。
あまりにも血が止まりづらい場合は、紅茶のティーバッグを少し湿らせて出血部分にあてて噛んでおくと血が止まりやすくなります。


歯科医院の受診まで症状を悪化させない方法

歯周病により歯茎が腫れている場合は、口腔内をなるべく清潔に保つことです。腫れている部分の歯茎を、やさしく丁寧にブラッシングし、多少出血しても気にせず磨いてください。歯と歯の間や、歯と歯茎の境目に汚れが残っていると細菌が繁殖し、腫れがひどくなってしまいます。
虫歯で歯に穴が空いている場合は、痛みがなければ、毎食後に歯ブラシで穴に詰まった物を取り除いたほうかよいです。
昔は、「虫歯の穴に正露丸を詰めておくといい」と言われました。これは穴に食べ物が詰まると痛む場合の仮封剤としての応急処置になるでしょう。
親知らずの周りの歯茎が腫れて、頬まで腫れてしまった場合は、冷却シートで頬を冷やし口腔内はなるべく清潔にし、イソジンなどでうがいした方がよいでしょう。もちろん飲酒は控えてくださいね


休日対応ではなく、日曜日も診療を行っている歯科医院の探し方

 

Fotolia_134305929_Subscription_Monthly_XXL日曜日も通える歯科医院の探し方について。歯科医院のポータルサイトやインターネットで検索
いまでは、歯科医院を探すためのポータルサイト(検索サイト)が多数あります。
スマホやパソコンで「日曜診療 歯医者」などとキーワードを入れて検索すれば容易に見つかると思います。
矯正歯科などな専門医がいる歯科医院も探すことかできるでしょう。中には祝日も診療している歯科医院もあります。
しかし、臨時で休診している可能性もあるため、初診予約または再診予約を電話またはインターネットで取ってから受診した方がよいと思います。

 

日曜日も診療を行う歯科医院のメリットについて。平日と同じく治療や割増ではない治療費用

歯科医院には必ず標榜してある診療時間というものがあります。

例、

月、火、水、金
9:00〜13:00 14:30〜20:00
土、日
9:00〜13:00 14:30〜17:00
午前午後とも最終受付は30分前まで
休診日:木曜日・祝日

 

上記のような診療時間の掲示は主に歯科医院の入り口、または待合室、ホームページで確認できます。

この診療時間内に保険診療を受けた場合は、たとえ土曜や日曜であっても割増料金を取られることはありません。

治療内容に関しても、きちんと予約して時間通りに受診すれば、平日と同じ治療を受けることができるでしょう。

ホワイトニングや矯正歯科は、保険診療ではなく自費診療になりますので、この限りではありませんが、日曜日だからといって自費診療の費用が高くなる医院はほぼ無いに等しいでしょう。


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歯医者が怖い!歯医者嫌いになる原因と克服するコツ

2018年6月27日 (水)

歯医者が怖い原因はなに?恐怖を感じる理由と対策

 


『子どものときの体験が原因?歯医者さんがトラウマに』
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幼少時の歯の治療が原因で、「歯医者が怖い」「歯医者が嫌い」になってしまう方は多いと思います。たしかに昔の歯科医院では、「痛くても我慢して〜」みたいな感じがあったかもしれません。
しかし、現在では医療機器や治療技術も進歩していますので、昔ほど痛みを伴う治療は少なくなっております。

しかしながら、小さなお子様でどうしても歯科が怖くて治療が出来ない場合は、「笑気麻酔を使って治療をする」という選択肢もあります。笑気を吸うことで、半分眠った状態になり、その間に歯科治療をするわけです。これならば患者さま本人の感覚としては、「寝て起きたら治療が終わっている」という感じになります。
小さいころの怖い思い出がトラウマで、大人になってから歯科恐怖症になるよりも、笑気麻酔治療を受けるという考え方もアリかもしれません。残念ながら当院では笑気麻酔を行なっておりませんが、小児歯科専門で開業してらっしゃる歯科医院や大学病院で扱っていることが多いようです。


『痛いのが嫌い。痛くない治療方法を受けられる歯科医院の選び方と無痛治療の最新情報』

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誰でも痛いのは苦手だと思います。歯科治療において、痛みのない治療を受けるためのポイントは麻酔です。虫歯の治療からインプラント治療に至るまで、どんな治療でも麻酔が効いていれば痛くありません。
「でも、麻酔の注射が痛いでしょ〜」と言われそうですが、今の注射針はかなり細くなっており、表面麻酔をしてから注射すれば、ほとんど痛みを感じません。ちなみに当院ではもっとも細い33Gの注射針を使用しています。 表面麻酔にもいろいろあり、子供用のジェルタイプは味がマイルドでありピリピリしないため、痛みに敏感な方は「表面麻酔は子供用でお願いします」と歯科医に相談してみてはいかがでしょうか。
麻酔の注射も電動麻酔注射器を備えている歯科医院が多くなってきました。痛みを抑えるため、麻酔液の注入速度をコンピュータが自動的にコントロールしてくれます。「アネジェクトⅡ」が最新で、もちろん当クリニックにも備えています。

しかし、下の奥歯などで虫歯が深かったりすると、どうしても麻酔が効きづらいこともあります。そんなときの治療法として「ドッグベストセメント」があります。これは虫歯を全部取りきらずに、虫歯菌を殺菌するためのセメントを入れて、その上に詰め物をする方法です。歯の神経の近くまで虫歯になってしまった場合に有効な治療法で、神経を取らずに済みます。ただし、すでに痛みが出ている歯など症状によっては使用できない場合もあります。


『歯医者さんがオススメする予防歯科。押さえておきたいお口のケア方法』

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「定期的に歯のクリーニングをして虫歯予防」

治療が終わったら、もう二度と虫歯にならないように、予防していきたいものですね。
自分で歯みがきを頑張るのももちろんですが、毎日パーフェクトに磨くのはなかなか難しいでしょう。約4ヶ月に一度くらいのペースで、歯科医院で定期検診とクリーニングをオススメします。奥歯の歯と歯の間や、歯と歯ぐきの境目など、磨きづらい所についた歯垢や歯石を除去してもらうことで、虫歯と歯周病の予防になります。また、定期検診を受けることで虫歯の早期発見、早期治療にもつながります。


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「酸と糖のコントロールで虫歯予防」

虫歯の原因と言われるミュータンス菌は、「糖」を分解して「酸」を産生します。
この「酸」が歯を溶かし、虫歯になるのです。
たとえば、甘いものを食べたあとは、キシリトールのガムやタブレットを食べると虫歯予防になります。それは、ミュータンス菌が「糖」ではなくキシリトールを分解します。その時、歯を溶かす「酸」が産生されないからです。
そう、歯を溶かすのは「酸」なのです。そのため炭酸飲料もあまり良くありません。できれば糖質オフの炭酸飲料にしたいところです。
「糖質」と「酸」、この2つのコントロールがポイントです。


blog_whi02
「セルフケアで虫歯と歯周病の予防」

お口のケアとしては、食後30分以内の歯磨きが理想的ですが、なかなかそうもいかないこともあるでしょう。しかし、寝る前の歯磨きだけは必ずやっていただきたいものです。
寝ている間は唾液が減少し、お口の中の細菌が増える時間帯です。そのため、歯磨きしないで寝るとお口の中の細菌が15倍に増えると言われています。虫歯や歯周病のリスクが増してしまうのです。
なので、寝る前には最低5分間ブラッシングして、できればフロスも通していただき、最後にマウスウォッシュすれば完璧です!
疲れて早く寝たいときにはツラいところですが、頑張ってくださいね。


2.歯医者が怖いのは「歯科恐怖症」だから? 「歯科恐怖症」を克服するには


『大人になっても歯医者が怖い。「歯科恐怖症」とは?』

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歯科医院に行くことを考えただけで極度の不安を感じて眠れなくなる、パニックを起こすなどの症状を「歯科恐怖症」と言います。
多くは過去の歯科治療の経験がトラウマになって発症すると言われています。歯科恐怖症の症状としては他にも、
・歯科に行くと思うと逃げ出したくなる
・診療中に大量の汗が出る
・診療中に震えてしまう
・吐き気、めまい、動悸がする
・過呼吸
などが挙げられます。


『歯科恐怖症でも大丈夫・安心して歯医者に通院できるようになる術』

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一つ目は、東京医科歯科大学附属病院などの大規模な病院に導入されている「心療歯科」という専門外来を受診する方法です。
二つ目は、静脈内鎮静法や笑気麻酔(笑気吸入鎮静法)などを使用している歯科医院を探して受診する方法です。静脈内鎮静法は、インプラントの手術の際に使われることもあり、患者さんがウトウトと眠っている間に治療を終わらせてしまうという方法です。


『安心して通院したい。歯科恐怖症を克服するための心得』

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歯科恐怖症を我慢してムリに治療しようとすると、恐怖心がさらに増してしまいます。
まずは、歯科医に自分が歯科恐怖症であることを打ち明け、相談することです。「なぜ歯科医院が怖いのか」「原因は何なのか?削るときの音なのか?痛みなのか?」などを話し合ってみてください。その中で「どんな治療方法がベストなのか」「治療の手順はどんなものなのか」を事前に把握しておくことでイメージトレーニングができ、恐怖心を和らげることが出来るでしょう。
それでも怖い、という方は、「静脈内鎮静法」や「笑気麻酔」を使用しての治療法があります。先にも述べましたが、これらは患者さんがウトウト眠っている間に治療をするという方法です。残念ながら当院では扱っておりませんが、インターネットで検索すると、静脈内鎮静や笑気麻酔を導入している医院もありますので、一度問い合わせてみてもよいと思います。


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【歯医者でホワイトニング】気になる治療方法や効果、費用を紹介します。

2018年4月9日 (月)

1.『ホワイトニングとクリーニングの違い〜歯を白くする仕組みについて』

blog_whi01最近は、患者様から歯を白くしたいというご要望をいただくことがよくあります。その中でよく混同されるのが、「クリーニング」と「ホワイトニング」です。

クリーニングとは、歯の表面に付いている歯石、歯垢、着色を取り除く作業のことです。
言い換えれば、歯のお掃除ですね。
歯垢とは磨き残しの事で、歯垢が放置されて固まったものが歯石です。歯石を放置すると歯周病の原因になりますから、年に3〜4回は歯医者でクリーニングしてもらうと良いでしょう。

クリーニングは保険診療の範囲内で施術できます。茶しぶやタバコのヤニなどが多く沈着している場合はクリーニングだけでも、ある程度白くなったと感じるでしょう。しかし、もともとの歯の色が白くなるわけではありません。

ホワイトニングとは、もともとの歯の色を白くする作業のことです。「歯の漂白」と考えていただいてよいと思います。これは保険対象外のため、自費診療になります。

もともと、日本人の歯の色は欧米人に比べて黄色味がかっています。そして、コーヒーなどの茶しぶやタバコの色素が年月をかけて歯のエナメル質の中に染み込んでいくため、人間の歯は加齢とともに徐々に黄ばんでいくのです。ホワイトニングは、過酸化水素という薬剤を使って、歯の内面の色素を分解・漂白するという仕組みです。

ホワイトニングはどなたでも可能ですが、大きな虫歯がある場合や重度の歯周病の場合は、それらの治療が終わってからホワイトニングしたほうが良いでしょう。
また、妊娠中や授乳中の人はホワイトニングを控えたほうが良いでしょう。

2.『歯医者で?自宅で?ホワイトニングの種類と特徴について』

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ホワイトニングのメニューは、歯医者で行う「オフィスホワイトニング」と、ご自宅で行う「ホームホワイトニング」の2種類があります。

オフィスホワイトニングとは、歯科医院で歯に薬剤を塗布し、専用のライトを当てて歯を白くする方法です。

当院では「スーパーポリリンホワイトニング」という方法を導入しています。これは、世界特許である分割ポリリン酸という成分を使用しており、従来のホワイトニングより進化したものになりました。
スーパーポリリンホワイトニングの特徴は「プラチナナノコロイドの効果で自然な白さに」「ポリリン酸のコーティング効果により、施術直後の食事制限が無い」「従来のホワイトニングより低価格」などが挙げられます。

実際の施術方法は、
①歯肉の保護
②スーパーポリリンジェルと過酸化水素水の混合薬剤を歯の表面に塗布する。
③専用のライトで9分間の光を当てる。
④ジェルの塗布→9分間、光を当てることを3回繰り返す。
①〜④でトータル1時間くらいかかります。
その日に白くなるので短期間で歯を白くしたい方にオススメです。効果には個人差があります。①〜④のコースを2回行うことでさらに白くなります。
施術後の効果を長く持続させるためには、
ホワイトニング専用歯磨き粉の使用も効果的です。「ポリリンWX」や「ルシェロ」がオススメの歯磨き粉です。

ホームホワイトニングとは、最初に歯科医院で歯の型を取ってもらい、自分用のマウスピースを製作してもらいます。あとは自宅でホワイトニングジェルをマウスピースに注入し、歯に装着して数時間待つという方法です。自宅で行うため、低刺激性の過酸化尿素のジェルを使用します。急激には白くなりませんが、2〜3週間かけてゆっくり白くなります。ゆっくり白くなるため後戻りも緩やかです。しかし、自分でやる手間と時間がかかるので、それが面倒くさい方や、急いで歯を白くしたい方には不向きかもしれません。

どちらのホワイトニングも、効果がずっと続くわけではなく、色の後戻りがあります。
オフィスホワイトニングの場合 3〜6ヵ月
ホームホワイトニングの場合 6ヵ月〜1年
程度で元の色に戻ってしまいます。
そのため、オフィスホワイトニングをした後
ホームホワイトニングをしながら効果を継続させる方法もあります。これを「デュアルホワイトニング」と呼びます。

もし、他の歯の治療も必要な場合、治療の順序も大事なポイントです。
例えば、以前に前歯に保険のかぶせ物をしていて、それが黄ばんできてしまい、セラミックのかぶせ物に替えたい場合はかぶせ物をしてない健康な歯から先にホワイトニングをしてから、最後に古いかぶせ物をセラミックに交換すると審美的にパーフェクトな口元を得られます。

3.『ホワイトニングにかかる費用と歯医者の選び方について』

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ホワイトニングの費用の相場は、一般的に、オフィスホワイトニング:30000円〜50000円
ホームホワイトニング:20000円〜40000円と言われています。

この費用の違いは、使用している薬剤の違いや、ホワイトニング専門歯科であるかどうかに起因します。一般的にホワイトニング専門歯科の方が安い料金設定であることが多いです。また、ホワイトニング専門歯科では、数種類のメニューを設定している医院もあるようです。

最後に、当院で導入している「スーパーポリリンホワイトニング」についてお話します。
分割ポリリン酸は、歯の表面の汚れを浮かせて落とすので、歯の表面を傷つけることなく
汚れを落とします。さらに歯のコーティング効果もあるので、ホワイトニング後の食事制限もありません。施術中や施術後の痛みは、個人差がありますが、ほとんど感じない方の方が多いです。まれに痛みを感じる方もいらっしゃいますが、その場合は痛み止めを処方しております。

当院のスーパーポリリンホワイトニングの費用は、
1回目 10800円(上下16歯)
2回目 8640円 (但し1回目から1ヶ月以内)

ホームホワイトニングは、GCのティオンを使用しており、価格は上下のマウスピースと専用のジェル4本がセットで 32400円です。

お気軽にお問い合わせください。

4.『虫歯治療をしていてもホワイトニングできるのか?』

この答えは虫歯の程度によって変わってきます。
神経まで達するような大きな虫歯がある場合は、まず先に虫歯(神経)の治療を終わらせておいたほうが良いでしょう。
神経まで到達してない虫歯で、詰め物で済むような虫歯の場合は、先にホワイトニングをしてから、その色に合わせて詰め物をしていくと綺麗に仕上がります。

5.『ホワイトニングはするべきか?するのであれば歯医者で行うべきか?』

歯の白さをどこまで求めるかは、個人差があると思います。審美的な意識が高い人ならば
芸能人やモデルさんのような白い歯に憧れるでしょう。しかし、見た目が良ければそれでいいというものでもなく、歯周病の予防のために定期的に歯石を取る必要があります。
ホワイトニングでは歯石を取ることはできません。そのため年に3〜4回ほど歯医者に行き、歯石を取ってもらう事をオススメします。それにオプションとしてホワイトニングを年に1〜2回加えていくと良いでしょう。

先進国の中で日本は歯周病の多い国です。その原因は定期検診受診率の低さからくると言われています。今は歯を失ってもインプラントという選択肢もありますが、自分の歯で一生過ごせるのが一番です。

以上のことからホワイトニングは歯医者で行うのが理想的だと思います。


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TEL 042-739-4682